医師紹介

昭和53年24歳の時。僕は会社員でした。
北海道大学の水産学部を卒業し三重県の的矢湾（サミットがあった所です）で就職していました。

子供の頃から医師になりたいという夢は持っていましたが現実的ではなく、無事に就職できた頃になってなぜかこのままで良いのだろうかと疑問を持ち僕は会社を辞めるのです。
故郷の北九州門司に帰ってきてから浪人生活が始まりました。

1年後、四国の香川大学医学部医学科に受かり、その後6年間を香川で生活しました。
僕のように一度他の大学を卒業してから医学部に入学する人は【再受験組】と呼ばれます。
誰の人生にも転機がありますよね。受験だったり、結婚、離婚、就職、転職、または闘病などです。自分の事ではなく家族が抱える問題にも大きな影響を受けます。

時には抱えきなくなることもあるでしょう。

便利で豊かになったと言われるこの時代になぜこうも人を疲弊させる要素があるのか？
患者さんのお話を聞きながら僕は考えてしまいます。
うちのクリニックに来られている患者さんも忙しさや複雑な人間関係、容易く変えることのできない環境に疲れ、傷ついている方がたくさんいらっしゃいます。

当院はお薬による治療を主に行なっておりますが、精神面のお薬をお飲みいただくに関しては不安を持たれる方もいらっしゃるでしょう。
僕は不必要なお薬を処方しないという矜持を持っておりますのでお薬漬けになるといったようなイメージは持たれなくて大丈夫ですが目の前の医師を主治医として任せようと思っていただけるか否かはその医師の態度や説明のあり方だと思います。
患者さんご自身が感じられるものですので僕の評価は患者さんに委ねたいと思います。

また、土曜日は産業医科大学に籍を置く娘も診察に来ています。
女性医師を望まれる方はご相談ください。
現代社会の中で働く厳しさや女性の心体の不調なども理解し学会発表なども務め誠実に診察をしております。

お辛くなったとき、どうぞストレスケアクリニック小倉を思い出してください。
小倉井筒屋の向かいのビルの3階です。勝山橋を渡って目の前にあります。

院長は私の父です。
現在は産業医科大学精神科に籍を置き大学派遣の病院で勤務、土曜日はストレスケアクリニック小倉で診療を行っております。

私が生まれたのは小倉で地元の公立小中学校を経て小倉高校に進学、その後医師を目指し産業医科大学に入学しました。ずっと北九州に住んでいます。

現在は俗にワーママと言われる仕事、家事、育児中の身です。忙しくて途方に暮れたり、医師、母、妻、娘の立場をこなす事が難しいと感じたり、生理前にはPMSに苦しむ事もあります。
けれども子供への愛おしさ、医師という仕事へのやりがいに支えられ居場所を与えられている事に感謝と責任を感じながら毎日を過ごしているところです。

仕事の忙しさや受験生の不安。女性としての体調の不安定さ、自分の時間が持てない事の不満、家族の中で女性が負う負担は私自身が経験、または葛藤している最中にあります。
糸が切れる前に吐き出してもらう事、できれば主に漢方を使いながらの治療がしたいと考えています。
父にはその事を理解してもらい、よく話し合いながら毎週土曜日に第二診察室で診察をしております。

私から見た父はシャイで不器用ですがちゃんと患者さんを受け止める人です。
診察室が隣なので時々患者さんから父が感謝の言葉をかけていただいているのが聞こえます。父は『いえいえ…』くらいしか言っていませんが私は嬉しいだろうなと笑顔になっています。

こんな父娘の小さなクリニックですがあなたのお辛さをお聞きしサポートさせていただきたいと思っております。